kritaのレベル補正でイラストの仕上げをしてみる

なかなか筆が進んでいなかったイラストを、なんとか描き切りました。イラストの描き方講座なんかで仕上げにフィルターとか使ってるのを見るので、kritaでもやってみたいなぁ…🤔
というわけで、今回はフィルタの中のレベル補正について見ていこうと思います。

私がいつも参考にしているイラストレーターのDavidさんの動画でkritaでのやり方が詳しく解説されていたので、こちらを参考にしました。とは言っても、基本は他の画像処理ソフトと同じです。



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Attribution: David Revoy

ヒストグラムの表示方法

フィルタをかける前に、今のイラストの状態を客観的に見るためヒストグラムを表示します。
上のメニューから、設定>ドッキングパネル>ヒストグラム と選択します。

このイラストでは、全体的に明るく春のふんわりした感じを出したかったので、明るい色を使いました。そのため、ヒストグラムの山が右側に寄っています。
真ん中辺りにある山は、おそらく建物とかの影かな。

ヒストグラムをどう読み取ってどういった修正をすれば良いのかは、以下のサイトの解説が実例付きで大変参考になりました。

📕「レベル補正」を使ったプロフェッショナルな色調補正|Shuffle by COMMERCIAL PHOTO

イラストではなく写真を使った解説ですが、結局のところ画像処理という意味では同じなので考え方を理解していけたらと思います。

通常のフィルタを使う

kritaでは、他のペイントソフトと同じように通常のフィルタとフィルタレイヤーが使えます。
普通にフィルタを使うと画像に直接効果がかかるため、変更前の絵はなくなってしまいます。

そこで、全部のレイヤーを統合したレイヤーを作成してそれにフィルタ効果をかけます。
こうしておけば、失敗してもこのレイヤーは破棄すれば元の絵は残っているので修正してやり直せます。

ショートカットを使って全部のレイヤーを統合する方法は、まずCtrl+a でキャンバス全体を選択します。
続けてCtrl+Shift+cで、有効なレイヤー(レイヤーの目のマークがONになっているもの)が全て統合してコピーされます。

最後にCtrl+vでレイヤーを貼り付けると、統合されたレイヤーがペーストできます。
この画像に対してフィルタをかけて仕上げます。

フィルタ>調整>レベル補正 とたどり、レベル補正のダイアログを開きます。

一番左の▲でちょっと暗い部分を気持ち濃いめにして、真ん中の△を左に動かして全体的に少し明るくしました。

うーん、こんなもんかなぁ🤔

ぶっちゃけ補正しなくても良かったかも。元の絵が好きだな。

フィルタレイヤーを使う

フィルタレイヤーは、フィルタ効果をかけるレイヤーを使うので元の絵が残せます。
フィルタレイヤーより下にあるレイヤーに効果がかかるので、後から描き足したところにも効果がかかりますが、負荷が高く描画の動作がとても遅くなるので使いどころを考えないといけない感じです。

フィルタレイヤーを追加するには、レイヤー一覧の下にあるプラスアイコン横の▼を押して、開いたメニューから選択します。

フィルタレイヤーを選択すると、ダイアログが開きます。左のペインからフィルターが色々選択できるので、レベル補正を選択します。

通常のフィルタを使ったときと同じ補正項目が出てくるので、同様に編集できます。
が!これでレベル補正しようとすると、ヒストグラムが表示されない🙄

一旦「OK」を押しダイアログを閉じて、フィルタレイヤーを右クリック>Properties..を選択すると、レベル補正用の小さなダイアログが出ます。このダイアログにはヒストグラムが表示されるので、ここで調整するのがいいかもしれません。

フリーソフトなのでご愛嬌です🌞


kritaのトーンカーブを使ってイラストの仕上げをしてみる

kritaのトーンカーブを使ってイラストの仕上げをしてみる

クリスタやphotoshopのトーンカーブの機能と同じ機能である、kritaのカラー補正カーブを使ってイラストの仕上げをしてみたいと思います。

参考

📕ハイキーとローキーについて