kritaのトーンカーブを使ってイラストの仕上げをしてみる

今日はkritaのカラー補正カーブを使って上のイラストを仕上げてみたいと思います。これはクリスタやphotoshopのトーンカーブの機能と同じ機能です。

カラー補正カーブとは別に、明るさやコントラストをスライダーで簡単に調整できる機能があったようですが、カーブの方がより詳細に調整できるのでなくしたようです。お絵描きツールによくあるような補正機能がないわけではなくて、同じ仕組みの機能は少し名前を変えたりしてきちんと備わっているので安心してください。

今回も参考にしたのはイラストレーターのDavidさんの動画です。一つずつ確認して理解していきたいと思います💪

Licensed under the Creative Commons Attribution 4.0 International:

Attribution: David Revoy

前回と同様、Ctrl+aでキャンバス全体を選択し、Ctrl+Shift+cで有効なレイヤーを統合してコピーします。Ctrl+vでコピーしたレイヤーを貼り付け、このレイヤーに対してフィルタをかけます。

上部のメニューバーからフィルタ>調整>カラー補正カーブ と選択して、ダイアログを開きます。

RGBAの調整

曲線をs字にすると暗いところはより暗く明るいところはより明るくなって、コントラストが高くなります。逆にするとコントラストが低くなります。

動画の説明によると、燃えて光っているような効果が出るのが特徴のようです。
ちょっと私の用意した画像が良くなくて効果が確認できないので、夜空の絵を描いて試してみました。

補正前

こちらの画像は曲線をs字にして既に補正をかけてありますが、プレビューにチェックを入れていないので素の画像です。

補正後

プレビューにチェックを入れて補正を適用してみました。☆に輝きが増しました!

因みに、曲線上に表示されている○はドラッグして場外に出すようにすると消せます💡

lightnessの調整

lightnessはレベル補正と同じ効果が得られますが、更に細かく補正ができます。

lightness

レベル補正

R,G,Bの調整

R,G,BのうちGを調整して、全体的にグリーンの爽やかな感じにしてみました。
もっと色んなシーンの空気感を出すのに使っていきたいな。

補正時に、イラストのこのあたりの色の数値が知りたい、という状況も出てくると思います。その時は、スポイトツールでそこの色を採取するとツールオプションに数値が表示されるので確認できます。

スポイトツールはデフォルトの設定だと、色を採取したときに前に選択していた色との中間色になるので注意してください。 ツールオプションの合成を100%にしてから採取すると、採取したところの色がそのまま取れます。

狙った効果を出すために

カーブをどのように操作すれば狙った効果が得られるのか、以下のサイトが大変参考になります。レベル補正などのスライダーでの補正がカーブではどう置き換えられるのか、色々と実験されていてわかりやすかったです。

📕Photoshopトーンカーブを「設計」しよう!理屈から入るトーンカーブ 連載1/5 - やもめも

レベル補正のときと同様イラストではなく写真を使った解説ですが、画像加工の基礎は同じなので考え方を理解していけたらいいですね。

検索するとすぐに簡単にきれいにする方法がたくさん出てくるけれど、自分の描き方に合わなかったらどうしようもないし、自分のイラストに合った調整ができるようになりたいものです。


kritaのレベル補正でイラストの仕上げをしてみる

kritaのレベル補正でイラストの仕上げをしてみる

イラストの描き方講座なんかで仕上げにフィルターとか使ってるのを見るので、kritaでもやってみたい!というわけで、今回はフィルタの中のレベル補正について見ていこうと思います。