前回は“Fedora Media Writer”をインストールして、fedora35のインストールメディアを作成しました。今日はリカバリディスクを作成して、Fedora35をインストールしたいと思います。
新調したゲーミングPCにfedoraを入れたいのでインストールメディアを作成する
既にWindows10が入っているゲーミングPCに、更にFedora35をインストールしてデュアルブートできるようにします。今回は公式が配布している“Fedora Media Writer”というアプリを使ってインストールメディアを作成します。
windows10のリカバリディスクを作成
買ったばかりのPCなので、すぐに元に戻せるようにリカバリディスクを作成します。
Windowsの左下にある窓のアイコンから、Windows管理ツール>回復ドライブとクリック。
後は指示に従ってリカバリディスクを作成します。
パーティションの作成
fedoraをインストールするための領域を確保します。
windowsの検索ボックスに「パーティション」と入力して「ディスクの管理」画面を表示します。
Cドライブを右クリックし、「ボリュームの縮小」を選択。
「縮小する領域のサイズ」の欄で、確保したいサイズを入力します。
fedoraをインストールするための領域になります。
私は分かりやすいように100GB取ってみました。
100GBの未割り当ての領域ができました。
インストールメディアが起動するように設定
いよいよfedoraを入れていきたいと思います。
まず、PCを起動したときにfedora35が入ったインストールメディアが起動するように設定します。これはBOISで設定するので、BIOSの画面を表示させます。
windowsにログインしているときはShiftキーを押しながら再起動のボタンを押す>トラブルシューティング>詳細オプション>UEFIファームウェアの設定 という方法でBIOSに入れます。また、起動時はこのPCの場合F2ボタンを連打することでも入れます。
BIOSの画面を開いたら、「Boot」のメニューでインストールメディアを指定します。
「Boot Option Priorities」の欄で、「Boot Option #1」を見るとWindows Boot Managerになっています。Windowsがはじめに立ち上がることが分かります。
これをインストールメディアに変更します。クリックするとプルダウンメニューが開くので、そこからインストールメディアの名前を選択します。
変更できたら、上のメニューから「Exit」を選択して、変更を保存して抜けます。
暫くするとインストールメディアが起動して、以下のような画面が表示されます。
デフォルトでは「Test this media & start Fedora-KDE-Live 35」というところにフォーカスがありますが、その上にある「Start Fedora-KDE-Live 35」を選択してeキーを押します。
【追記】KMSを利用しないようにする
このまま普通に起動してしまうと私のPCの場合はフリーズしてしまうので、これを回避します。
起動時の以下の画面で「Start Fedora-KDE-Live 35」選択してeキーを押すと、カーネルオプションの編集画面を開くことができるので、ここでnomodesetを追記します。
これはKMSという機能を利用しないようにする設定のようです。
以前はOS起動時に画面を表示させるための初期化がXサーバの起動時に行われていたけど、今はカーネルにあるKMSという機能でこの初期化が行われるようになているようで、グラフィックボードによってはこの機能がうまく動かないことがあるみたいです。ちゃんとドライバをインストールすれば機能するようなので、後で入れようと思います。
追記が終わったらCtrl+xを押します。
特にフリーズもなく立ち上がりました。
(fedoraインストール後に追記したnomodesetを確認してみましたが、消さない限りずっと追記されたままのようです。)
📕Features/KernelModesetting|Fedora Project Wiki
📕What does nomodeset
do|Ask Ubuntu
📕EDID|The Linux Kernel documentation
📕Kernel Mode Setting|Arch Wiki
fedora35をインストールする
デスクトップにある「Install to Hard Drive」と書かれたアイコンをクリックして、先ほど確保した領域にfedoraをインストールするための設定を行っていきます。
はじめに言語の設定画面が表示されるので「日本語」を選択しました。
インストール先は「ローカルの標準ディスク」にチェックが付いたドライブが表示されていると思うので、「ストレージの設定」で“自動構成”を選択し、“利用可能な領域を追加する”にチェックを付けます。
「完了」ボタンを押すと「ディスク領域の再利用」というポップアップが開きます。パーティションが表示されるので、先ほど確保した100GBの空き領域を選択します。
インストール概要に戻って、ユーザの設定で「rootアカウント」を設定し、「ユーザの作成」もしました。
これでOKです。
「インストールの開始」ボタンを押すと、指定した100GBの空き領域にインストールされます。
これでデュアルブートできるようになりました🙌起動時に選択できるようになっています。